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2007年03月30日

3/30(金)

◆今日の気持ち
(脳外科 5週目)
・今日で最後! どこまで自分が成長できたのかぜんぜんわからない今までだったけれど、来週からやっと他の研修医が見える。尺度がやっと見える。目標と勉強方法を整理しなおす作業を、情報集めてやっていかねば。
・胃の解剖復習しないと
・若いうちは医局にいちゃだめ、と苦言をもらう。でも、病棟に行っても勉強すること少ないタイミングって多いし、なかなか指導医のカルテ読めないし、先生方の指示もいろいろ個性あるから見れば見るほど分けわかんなくなるし…。おしゃべりできる能力があれば。病棟にいるのもいいのだろうけれど、そゆの苦手だしな…

●今の目標
・次の環境でがんばる!!

●今日の新患・診断
・交通事故
・精神症
・20歳女性尿路結石。水かなにか悪さしたのかな…
・胃ポリープEMR後、その影に隠れたポリープ

●今日の病院滞在時間
8時〜18時

●今日行ったこと・見たこと・知ったこと
・GF
 カメラを飲み込んでもらう、前に梨上陥凹にきちんと当てないと
 咽頭あたりで胃カメラの方向・位置が分かりにくくなる…
 嚥下運動にうまくあわせると飲み込んでもらわなくてもすっと入る
 食道でair入れすぎると微細なものを見つけられなくなる。でもきちんと十分入れないとだめ
 スピードが甘い。速くしなきゃいけないところを遅く、ゆっくりいかなきゃなところをいっきに、進んでる
 時々位置が分からなくなる。目印を意識する。大彎のひだとか
 自転車と同じで慣れが必要

・頭部外傷
 健忘。電話で言われていても脳外科的健忘でないことは多い。事故の瞬間を覚えていないのは、ふつう。 

・オキシドール
 洗浄。嫌気性菌の除去。

2007年03月29日

3/29(木)

◆今日の気持ち
(脳外科 5週目)
・今日も怒られた…。
インフルエンザ発症した職員、でもおそらく発症して2日以上経過している、にタミフル処方しろ、と上司に言われて、従えなかったからだ。

48時間より前に発症したという証拠はない、48時間を越えて使用しても非常に症状が軽減したという症例報告がある、のが上司の論理だけれどevidence-levelは低い論理だと思う。

日本の抗ウイルス薬の乱用で耐性株が発生して将来的に問題が起きると予想されていることとか世界の全薬剤流通量の7割以上を日本が使用して世界に迷惑をかけているとかの公衆衛生の問題は現場の医師が考えるべきことではないのか。新型インフルエンザの出現にアンテナを伸ばし準備することは臨床現場の医師がするべきことではないのか。上司の言うことが論理的に間違えていて将来的に害があると論理だてることができていても目の前の患者に益がある可能性がわずかでもあるならば逆らうことは悪だから従うべきなのか。その益がおそらくないと予想できても従うべきなのか。状況が改善するという報告があるといえその報告のlevelが低いのではないかと推測できても従うべきなのか。それが、社会で医療を行うということなのか。そこで強制されるべきが研修というものなのか。他の医師の処方に手を出してはいけないのが医師・医療のルールだから従うことを覚えなければいけないのか。
そもそも、evidence-levelの高い論文では、症状は強まると報告されている。症状が改善された症例報告があったろことで信用し得ない。また、何も使わなくても治るのが健常者のインフルエンザだし、漢方薬という代替策もあるし。なんてことを考えてはいけないのが研修医というものか。

とてもとてもとても小さなことだけれど、曲がっていることでも上司に白と言われたら黒くても白といわなければいけないのは、嫌い。でも見過ごして意識殺して組織の論理に従うべきが、医師として成長するということなのか。

…まあ、飛び降りとかの副作用を気にしていると上司に思われたのかもしれないな。そんな統計で計算できもしないものに興味はないのだけれども。

出してみた治療案もおそらくは感情論、論理なしで潰されるし…。研修医が自分以上のことを何か知っているのって、許せないのだろうな。日々、ふと振り返るとデータは少なく不安な診療の中、自分の決断を揺らしながら診療するってストレスだろうし…
まあ結局、俺の患者に俺の知らないところで触るな、意見言うな、頭使うな、余計な病気は見つけるな、真似する以上のことは認めない、といつも圧力かけられていた外科研修だったけれど、それが外科というものか…。上司が見落としていた神経内科な疾患見つけても嫌味言われるだけだったっけな…。
お前は患者じゃなくて病気を見ている、とよく説教されたけれど、でも、患者をみていろいろ考えてオーダー書いても議論なくばっさり変更されるし、必死で勉強しても上司の知識を超えるものは許可はでず上司はそのこと勉強する気もないし、時には嫌味な根拠のないお説教もくっつくし、患者を診るだけ消耗する日々に疲れ果ててるところにお前は患者を診ていない、とお説教されるし。
本来面と向かって論じ切れればいいのだけれど、研修医程度の意見など聴く耳を持つ気はないのが上司というものだし…。経験と責任取れて責任もある立場からのプレッシャーには、経験の裏づけのない論理じゃ勝てない…。
それに結局は感情論だしな。上司の感情のコアは一番最後に念を押された、
 「ぼくの患者だ」
だと思うし。論理が通用するわけがない。
自分でやるのが嫌だというから処方は他の医師に頼めと指示だしたのだから指示通りにしないのはいかんと怒られた。でも根本が間違えていると思っているのに、議論もせずに簡単に従えない…。そんな仕組みが医療事故を防げない現場をつくるわけで…。教育する気もないから、指定どおりに動かないのが頭にくるのだろうな。もしくは議論して頭の中身を整理するのが教育ではなくて、上の考えをコピーさせるのが教育だと思っているのだろうな。専門は外科だし、内科を学びたいという欲求はないのだろうな…。opeが終ってからいろいろ動き回る必要があったとちくりと言われたけれど、本来どちらでもいい治療ではあるけれど自分のプライドのために自分の治療方針を押し通さなければ気がすまなかったのからだと思うし責任を押し付けられても困るし…。でも医者にプライドがあるからしんどい状況でもがんばって、今の理不尽な医療が成立するわけだし…
意見を持たないで先回りしてくれる部下が、一番チーム医療には都合がいいのだろうな…
そんなふうに従うのが、教えてもらっているお荷物の礼儀、なのかな。

最後の最後で、めんどくさいな…
黙って組織に従う小利口なことは、やっぱり大切なのかな…

結果としては、体制にも公衆衛生にもほとんど意味のない、誰の生命を救うわけでもない一研修医のこだわりでしかないものだし…
でも、間違っていると思っていることにも従わなきゃいけないのとか意見を聴く気もない体制に従うのは嫌だし…。ここで簡単に譲ったら、自分の倫理の「堤防」がどんどん壊れていく未来を感じるし…。
つくづく、勉強がんばればがんばるほど潰されるのが、研修というものだ…。
余計なことはしない。2年間、黙って見ている。それがスーパーローテーターには求められることか…。

・ともあれ、これを機会にインフルエンザのevidenceをもう一度あらってみよう。
・なんでここまで大量のタミフルやリレンザを実地医家の先生が使用するのか理解できていなかったのだけれど、理解できたのは収穫だった。抗生剤・抗ウイルス薬への耐性への意識って、現場では持たない方が普通なんだな。
・ともあれ、疲れた…。

・ナート
 針が創に直角に動かない…
 経験がまだまだ少なすぎる。やっぱり人の皮膚の感触はキットとは違う

●今の目標
・脳外科を味わいきる

●今日の新患・診断
・転倒、前頭部外傷
・感冒 →咳で肋骨骨折

●今日の病院滞在時間
8時〜18時半

●今日行ったこと・見たこと・知ったこと
・頭部外傷
 必ず頚部もチェック
・ナート
 形成的な傷。白い糸が出てきたら、後の抜糸とかでたいへんだから出されたらその場でつき返すこと

2007年03月28日

3/28(水) …外で実習

◆今日の気持ち
(外の病院の感染症科を見学)
・やっぱり感染症好きだな
・グラム染色は面白い。戦う相手を自分の眼で見れるのがいい!
・自分なりのシステムレビューをいずれ整理しないとな…
・ユナシン。一日四回使うことしたいなと思いつつも人手不足を考えるとなかなかオーダーできず、今回も3回でがんばってみた…。結果、なおってよかった…。まあ、やりにくいことは工夫と観察でどうにかするしかないのはしょうがないし、どうにかがんばっていこう。

●今の目標
・感染症科をしる

●今日の新患・診断
・血液内科の不明熱
・頭頚部外科の不明熱
・好酸菌感染症

●今日の病院滞在時間
9時〜20時

●今日行ったこと・見たこと・知ったこと
・外の病院の感染症科を見学
・感染症セミナー DM

・グラム染色実習
  …MRSA、溶連菌、E.coli、口内細菌

 グラム染色の時間、いろいろ本に書いてあるけれど腹時計で染まる(15秒でも染まっているが、念のためと長い)
 標本の乾燥。自然乾燥させるときれいにまかれやすい
 固定。火でやらなくてもドライヤーでOK。乾いたときは十分固定できている
 試薬。自作すると極めて安い。
 陽性双球菌。肺炎…は離れ気味で透明の殻見える。腸球菌…は重なり気味
 E.coli …けっこう大きめ
 ブドウ球菌はほんとにぶどうみたい
 好中球の核で、染まりはチェックしやすい。紫色なら濃すぎていて、逆もまたしかり

・溶連菌
 AML。抗癌剤で粘膜損傷。顆粒球現象。予防抗生剤投与。発熱
  …肺血症疑う
   特に、BP↓、P↑だと余計に…

・ST
 MRSAに内服でいけることも

2007年03月27日

3/27(火)

◆今日の気持ち
(脳外科 5週目)
・痰の染色は乾いているとやりにくい…
・ふと「感染症 一刀両断」を読み返してみた。久しぶりによんだら基本的なことをいろいろ振り返れてとても面白かった。1年の研修終えたし、またもっている本を読み返さなきゃな。

●今の目標
・脳外科を味わいきる

●今日の新患・診断
・院内誤嚥性肺炎?? 染色で双球菌ばかり見えたけれど…

●今日の病院滞在時間
7時〜18時半

●今日行ったこと・見たこと・知ったこと
・腸管麻痺にパントテン酸。evidenceや薬理作用がよくわからないな…
・膝に水がたまると後面がつっぱる

2007年03月26日

3/26(月)

◆今日の気持ち
(脳外科 5週目)
・この病院にいる最後の週。あんまり実感わかないけれど。来週から他の研修医と一緒に研修できるのが嬉しい。独り研修医、ただ自分の理想とだけ戦う日々はつらかったな…。来週からの研修、他の医師と肩並べられるように、今年をまとめておかないと。

●今の目標
・脳外科を味わいきる

●今日の新患・診断
・入浴中癲癇 →溺水 →二次溺水…
・薬剤性小脳変性

●今日の病院滞在時間
8時〜18時

●今日行ったこと・見たこと・知ったこと
・溺水は、その後が怖い
・CTC

・頭は新陳代謝が強いから、創が腹部よりずっと汚れる。

2007年03月23日

3/23(金)

◆今日の気持ち
(脳外科 4週目)
・久々GF。ひさびさだったけれど、だからこそ一例一例自分の手の動きがよくなるのがおもしろかった
・来週はGFの卒業試験だ!
・MRI、指示が不足していた…。ついつい、最終確認すべきところをしないことは、おきてしまうな…

●今の目標
・脳外科を味わいきる

●今日の新患・診断
・AGML
・食道癌
・EMR
・EMR後潰瘍
・ulcer scar
  十二指腸のscarはひだになる
・胃癌
・ジルベール症候群

●今日の病院滞在時間
8時〜17時

●今日行ったこと・見たこと・知ったこと
・GF
 つい右によってしまう…。左にいれるのだ、と意識をつよめねば。勢いを手ごろなかんじにしないと突っ込みすぎるし…
 speedがたりない。手際よく、苦しみ少なく
 stageの記載忘れるな…

・脳造影MRI
 せっかく、お金かかりリスクのある造影をするのなら、きちんと3方向とらなければいけない
 梗塞後、tumorのように見えることも
・L-Pシャント前のCTC
 脳室と脊椎のつながりをチェック。造影剤(180mgイオパミド6ccとか)脊髄投与後、3時間、6時間、24時間、48時間、とチェック。血腫で閉塞しているところをシャント造設し、閉塞性水頭症になるのを防ぐ

2007年03月22日

3/22(木)

◆今日の気持ち
(脳外科 4週目)
・opeの時間を勘違いして遅刻…
・糸結びをほめてもらえた
・今日も整形のopeにはいった。骨折のopeってなんか好き。なんでだろう? 内科もできる整形外科医っていいかも…と思った今日。
・研修医。何がいちばんしんどいかというと、回らされている科で、役に立たないし近寄んなくていいよ、と扱われることなんだろうな。そんなことおおっぴらに口にすると能力の低い負け組みの遠吠え、とされるけれど、過労死勤務医の労災を認めないよな、理不尽なプレッシャーな気がする。

●今の目標
・脳外科を味わいきる

●今日の新患・診断
・ARDS?

●今日の病院滞在時間
8時半〜19時

●今日行ったこと・見たこと・知ったこと
・大腿骨骨幹部骨折 髄内釘ope

・大腿骨骨折
 釘刺して、体重の6分の1の重さで引っ張る。下肢ならゴムで巻いてひっぱればいいけれど。でも、夜の怪我なら翌朝整形外科医にお願いしてOK

2007年03月20日

3/20(火)

◆今日の気持ち
(脳外科 4週目)
・眠い…。入りたい整形のopeがあったけれど、病棟管理と救急外来への押しかけに集中することにする。
・今の母親って、何が安全なのか、何が問題あるのか習ってないから、子育ては難しいよな…

●今の目標
・脳外科を味わいきる

●今日の新患・診断
・憩室出血
・小児頭部打撲
・運動での腹筋断裂
・尿管結石?
・上腕骨骨折、DM、肋骨骨折

●今日の病院滞在時間
当直〜22時

●今日行ったこと・見たこと・知ったこと
・V-Pシャント
 頭蓋形成術後は2週間は待つ必要あり。頭蓋形成術の怖い合併症は、硬膜下血腫。頭蓋に硬膜が張り付くまでは、脳脊髄液の圧を下げてはだめ。
・羽ばたき振戦。
 手・足関節を過伸展させると出やすい
・小児の頭部打撲。普段と違う嘔吐、が危なさで親にわかりやすい
・憩室出血と虚血性腸炎の見分け方
 憩室出血は、出血と刺激からの下痢以外には症状なし。虚血性なら腹痛がある。虚血の粘膜への深さによって痛みの強さは変わるけれど。
・頭の打撲。冷やすと脳を冷やしすぎる。頭蓋内に問題があったときに、まずい。

2007年03月19日

3/19(月)

◆今日の気持ち
(脳外科 4週目)
・自分の感染防御、反省点多数…。今日の脳外科のope、まず、上の先生の鈎ピンさわって手袋に穴を開ける…。次に顔に血が飛ぶ…。次に、血が眼に入る…。明らかな感染症はない患者さんだったけれど…。
・眼が悪いせいではあるけれど、顔を患者に近づけすぎ。防御マスクして入らねば。
・いちど何かがおきると、続けて起こるもの…

●今の目標
・脳外科を味わいきる

●今日の新患・診断
・めまい …つかれから?
・虫垂炎
・3歳児転倒。無傷
・HCV-LC。食道静脈瘤破裂歴あり。肝性脳症。羽ばたき振戦あり
・外傷性クモ膜下出血、急性硬膜下血腫、頭蓋骨折、脳挫傷

●今日の病院滞在時間
8時〜当直

●今日行ったこと・見たこと・知ったこと
・手術後頭蓋形成ope

・メバロチンはマイルド、リピトールはききめ強い。リバロも強い、BSを下げるという話もある。横紋筋融解症に注意。
・Natural peep。閉鎖回路は2くらいかけてやっとゼロ。
・アルコールが入っている患者への点滴。ブドウ糖入れないと、分解できず酔い醒めない。

2007年03月17日

3/17(土)

◆今日の気持ち
(脳外科 3週目)
・昨日朝、以前opeに入った整形の緊急手術が入っていた…。気がつかなかった…。アンテナたかくしないとな。

●今の目標
・脳外科を味わいきる

●今日の新患・診断
・高脂血症。薬剤性かなと思ってその薬を止めた患者の脂質が、今日跳ね上がっていた。薬止めたのに…。今の新しい薬が問題なのだろうか? 昔のデータも取り寄せて、じっくりみないと…

●今日の病院滞在時間
10時〜14時

●今日行ったこと・見たこと・知ったこと
・引継ぎ事項を整理、整理

2007年03月16日

3/16(金) セミナー参加

◆今日の気持ち
(脳外科 3週目)
・今日の午前中はGFを教えていただこうと思っていたのに、忘れていた!!
・添付文書の確認、しばしば忘れてしまう…

●今の目標
・脳外科を味わいきる

●今日の新患・診断
・薬剤性高脂血症

●今日の病院滞在時間
8時半〜18時半

●今日行ったこと・見たこと・知ったこと
・DMと動脈硬化についてのセミナー参加
 インスリン抵抗性を改善するピグアノイド・チアゾリジンは、のみ始めのBS低下率は低いけれど、SU薬よりもイベント発生率を下げる。またSU薬は数年すると効果がなくなってくる。β細胞も疲れてしまうし。それに、高インスリンの状態は食欲亢進をまねく…
 ピグアノイドは特に肝にきく。50年近くの古さがある安い薬だから研究費もでなくて研究されていなかったけれど、見直されつつある。乳酸アシドーシスという致死的な副作用があって怖がられたけれど、新しい薬は副作用発生率はかなり減っている。VirusやLCがあると使いにくいけれど、脂肪肝・NASHには実はいいのではないかと言われつつある。そして、安い!
 チアゾリジンは末梢の器官、特に脂肪に効く。脂肪が出している悪玉物質を抑える。だからイベントを抑えるには一番よい?? また脂肪が多い、太っている人にこそ、よく効く。特に女性には非常に効く。つまり、浮腫や心不全の副作用も出やすくなる…。女性には半分量の処方からがちょうどいいかもしれない。
 グルコシダーゼ阻害薬。これもけっこうイベント発生率抑える。食後の血糖上昇速度を遅らせるだけでは説明がつかない?
 HOME-R。BSとインスリンのバランスが保たれていればインスリン抵抗性と近似されるけれど、そのバランスが大きく崩れた進行DMでは近似できない。結局、太っている、ことがインスリン抵抗性と相関性が高い。

・抗血小板薬
 胃潰瘍、消化管出血を強く注意。

2007年03月15日

3/15(木)

◆今日の気持ち
(脳外科 3週目)
・今日は少し疲れていたので、入ってみたい整形のopeもあったけれど医局で勉強して体力を回復させた。

●今の目標
・脳外科を味わいきる

●今日の新患・診断

●今日の病院滞在時間
8時半〜19時半

●今日行ったこと・見たこと・知ったこと

・縫合。縫う人間は一番偉い。糸結びする人間は押しのけて一番いい位置を、自分のやりやすいタイミングを確保すべし。
・患者の前でプレゼンする必要はない。するのなら平易なことばを使うか英語にするかしないと、患者が緊張してしまう。
・胸郭のope。つっぱるので抜糸はお腹より長めに待つ。10日くらい。

2007年03月14日

3/14(水) セミナー参加

◆今日の気持ち
(脳外科 3週目)
・糸結びは不安なくなってきたけれど針使いが苦手…。まっすぐ構えて腋をしめて手首だけで針の曲率通りに手をかえす!
・眠かった…
・点滴と経口の抗生剤の違いについてふとわからなくなった。点滴の方が血中濃度が高くなる…という考え方はevidenceはどうなのだろう? 別に経口の量を増やしてもいいのかもしれないし。保険適応はそれくらいの量になるとなさそうだけれど。

●今の目標
・脳外科を味わいきる

●今日の新患・診断
・高脂血症 橋本病なし 痩せ型高齢 原因は??

●今日の病院滞在時間
当直〜18時半

●今日行ったこと・見たこと・知ったこと
・慢性硬膜下血腫ope
・星状神経節ブロック

・Afからsinusに戻ったときに、血栓が飛ぶ
・前頭葉内側に排尿中枢あり。そこやられると失禁などおこる

・感染症セミナー 皮膚軟部組織感染症
 Impetigo, せつ、丹毒、蜂窩織炎、NSTI
 症例「NSTI。直腸穿孔から。培養でE.colがでたからユナシン投与」
 →疑問: 他の菌もいても検出できなかったという可能性は?
 →直腸穿孔なら大きくは、E.coli、緑膿菌、嫌気性菌を考える。E.coliを培養できるなら緑膿菌がいればまずつかまる。問題は嫌気性菌がいるかいないかで、培養はしにくいこともあるが、臨床症状から最後は考える

2007年03月13日

3/13(火)

◆今日の気持ち
(脳外科 2週目)
・脳梗塞が続いて、脳外科のアドレナリンがたぎる
・呼吸器は弱いことを自覚…
・BCGは結核予防の役には立たない、ときいたことがあって、調べようとしたが文献見つからず…
・どんな医者を目指すのか。たいせつだけれど今それを追いかけていると上司との意味のない対立が出てしまう気がするので、思考停止をしてみることにする。
・クローン切り出し標本。マクロをじっくりみると、縦走潰瘍はすべて腸間膜側だった。頭に焼きついた! 虚血性腸炎なら反対側に潰瘍
・包帯を巻く。基本だけれど難しいな。上の先生の手をあらためて盗まないと…

●今の目標
・脳外科を味わいきる

●今日の新患・診断
・脳梗塞 x2
・擦過傷、打撲
・捻挫
・風邪症候群
・眩暈
・過呼吸
・癲癇

●今日の病院滞在時間
7時半〜当直

●今日行ったこと・見たこと・知ったこと
・整形カンファ出席
・クローン病穿孔の慢性膿瘍ope

・HBV感染
 医療従事者の感染は、ほとんどは針刺し事故ではない。血液に直接触ってもいない。HBVは乾燥条件下で1週間生存しうるため、感染する。
 HBVワクチン。免疫正常者なら接種後でも8年もすれば抗体は60%で検出されなくなるが、抵抗性は保たれる。HBVの潜伏期間は1〜6ヶ月だからブーストが間に合う。透析患者などは急速に抗体が落ちていくため繰り返しのワクチンが必要である…

・外傷対側脳出血
 前方の外傷、には少ない。手が出るからか?

・脳梗塞
 頭痛を訴えることもありうる。硬膜のせい
 前頭葉の病変はわからないことも多い
 t-PAは副作用なども多い。National Institutes of Health stroke scaleをしておく必要あり。本幹がやられているなら検討するが、そうではないなら不要
 コレステロールは食事の影響受けにくい。TGは食事の影響を多く受ける。前日の夕飲食の影響も…

2007年03月12日

3/12(月)

◆今日の気持ち
(脳外科 2週目)
・薬物歴を聞き出すことは重要…
・食道Ca 胸腔の中をカメラで見せてもらえた。普段想像ばかりしているものを直視できるのはおもしろいな

●目指す医師像
まずは、医者

●今の目標
・脳外科を味わいきる

●今日の新患・診断
・RA
・薬剤性の一時的構音障害
・肺よ胸腔が白くべったり…。なんだったのか??

●今日の病院滞在時間
8時半〜

●今日行ったこと・見たこと・知ったこと
・慢性硬膜下血腫ope
・食道Ca ope

・上部消化管穿孔 …保存的治療からopeにかえるポイント
 汎発性腹膜炎 →下部消化管穿孔の可能性あり
 高齢者 →急変する可能性あり
 痛みをコントロールできなかったら →手術すれば確実によくなる
 バイタルの悪化

 内視鏡をすればわかりやすいが、痛みが強くなるという説も
 高齢者なら胃切をした方がいいという説も。胃癌の可能性を考えて

2007年03月11日

3/11(日)

◆今日の気持ち
(脳外科 2週目)

●目指す医師像
まずは、医者

●今の目標
・脳外科を味わいきる

●今日の新患・診断
・脳梗塞

●今日の病院滞在時間
14時〜17時

●今日行ったこと・見たこと・知ったこと

2007年03月10日

3/10(土)

◆今日の気持ち
(脳外科 2週目)

●目指す医師像
まずは、医者

●今の目標
・脳外科を味わいきる

●今日の新患・診断
・バージャー病
・TIA

●今日の病院滞在時間
11時〜12時

●今日行ったこと・見たこと・知ったこと

2007年03月09日

3/9(金)

◆今日の気持ち
(脳外科 2週目)
・専門医の眼も、つくづくほしいな…

●目指す医師像
まずは、医者

●今の目標
・脳外科を味わいきる

●今日の新患・診断
・交通外傷x2
・脳震盪
・交通外傷で念のためとったCTで、下垂体腫瘍あり…。聞いてみると最近眼が見えにくいとのこと。よめなかった…

●今日の病院滞在時間
8時半〜18時半

●今日行ったこと・見たこと・知ったこと
・外来見学

・慢性硬膜下血腫
 2ヶ月フォローして安堵する
・オグザレル
 日本の会社が出しているから、いい薬だけれどevidenceないとされる
・後頭葉梗塞
 幻覚、けっこうみえる。癲癇の幻覚だと変なものが見える
・leukoaraiosis 白質ヒハク化
・ルリッド にきび
・T2スターを脳でとると、古い出血が黒く強調
・FLAER
 T2で正常な水分を黒く抜く。異常な水のしみが強調される
・意識消失はTIAは考えにくい」
・下垂体腫
 T1の造影にてチェック
 X線横から撮影で、トルコ鞍の辺縁が不整になったり、石灰化が見えたり
・Bell麻痺
 星状神経根ブロックで血流増やすのも手
・交通事故
 筋肉が緊張するから、抗コリン剤やベンゾジアゼピンで急性期は休ませるのも手

・医学略語
 MDE 食後(独)
 M・T・A・Vds 朝・昼・夕・寝る前 (独)
 TD ターゲスドーゼ 一日分(独)
 F 食前
 NM 薬だけ
 Rp recipe 処方せよ(ラテン) = Rx
Sx symptom
Tx terapy
Dx diagnosis
DD differential diagnosis
do Ditto(同上)のさらに略
 CBC complete blood count
LOC loss of consciousness
 tapering ステロイド漸減
 

2007年03月08日

3/8(木)

◆今日の気持ち
(脳外科 2週目)
・なにやら嫌な雰囲気を周囲に感じる。予定がないなと整形の手術に入りすぎたかな? まあ、焦りすぎたなとふりかえり、ちょうど体もつらくなってたしのんびり体制を整えよう。ちょっと、つぶれかけているかんじ。
・整形のopeはダイナミックな機能解剖が見えて面白い
・病院て、職員それぞれの美学がばらばらになりやすいからこそ、理念が重要、なのだろうな
・opeのあとは、集中しすぎて気が抜けて他の患者があたまから離れてしまいがち…
・抗生剤のためのおまけの輸液って考え損ねることがある…

●目指す医師像
まずは、医者

●今の目標
・脳外科を味わいきる

●今日の新患・診断
・脳幹出血
・2〜3分の意識消失発作。脳梗塞の既往あり

●今日の病院滞在時間
7時〜18時

●今日行ったこと・見たこと・知ったこと
・意識なくても座ったり他動的に動かしたり、リハはできる
・短時間の意識消失のみの主訴。継続する麻痺などなければTIAは考えられない

2007年03月07日

3/7(水)

◆今日の気持ち
(脳外科 2週目)
・先週末からがんばりすぎているようだ。ふらふらする。肩と頭がずきずき痛む。休まないと。

●目指す医師像
まずは、医者

●今の目標
・脳外科を味わいきる

●今日の新患・診断
・腱板断裂
・SLAP lesion
・関節炎
・慢性硬膜下血腫悪化

●今日の病院滞在時間
7時半〜20時半

●今日行ったこと・見たこと・知ったこと
・肩関節鏡下SLAP修復・腱板断裂修復

・肩のope。神経があつまっているせいか、あらゆる手術の中でも非常に痛む部類…。翌日痛みは軽減するが
・SLAP lesion (superior labrum anterior and posterior)
上腕二頭筋長腱の上腕骨への付着部にある関節唇が剥がれたもの。手術は、剥がれたところをむき(邪魔でみえないし、動くとき引っかかる)、腱を骨に固定する。デブリだけ、という手術方法もあるが、修復したほうがよい
・mirror lesion
バレーの選手とか、腱板不全断裂とSLAP lesionという上腕骨をはさんで向かい合う外傷を合併しやすい
・投手の肩
 SLAP lesionや炎症はあっても、実は投げる動作は伸展だけで内外旋というねじれはないのでそれだけではいたくはない。腱の断裂や筋の障害などでバランスが崩れる結果として、肩関節がねじれ、痛みが生じる。Internal impingement。
・関節唇の新鮮な外傷ならば、母床、骨に赤みがある

2007年03月06日

3/6(火)

◆今日の気持ち
(脳外科 2週目)
・なんかあやしいな…と思ったらしっかりつめとかないといけない…
・電気メス。なかなか指導医のようには使えない…
・脳外科opeの出血は、結んで止血できないのが慣れないうちは怖いな…

●目指す医師像
まずは、医者

●今の目標
・脳外科を味わいきる

●今日の新患・診断
・慢性硬膜下血腫
・中枢性Na利尿
・MRSA陽性 コロナイズか?
・CPA

●今日の病院滞在時間
8時〜20時

●今日行ったこと・見たこと・知ったこと
・今週は学生がついている
・慢性硬膜下血腫ope 執刀
・整形カンファ
・肺炎

・脳動脈瘤コイリング。
 頚部が広いとき、分岐が多いとき、小さすぎるとき、は非適応。まあ、カテーテルを何本も入れて補助しながらやる医師もいるが。
・クリッピング
 手術しにくい後循環・椎骨動脈系はコイルが第一選択
・慢性硬膜下血腫CT
 isodensityはみにくいが、きちんとよむこと。受傷直後でもうっすら薄い膜がみえることも多い
・慢性硬膜下血腫手術
 頭頂の方は手術しにくいしなおりにくい
・骨壊死とOAの見分け方
 関節の片方のみがだめになっていたら壊死を疑う
・骨折のMRI
 T2スターはとても強調される
・骨折はずれなければ観察
・骨折にかさなった靭帯損傷。
 なんでも治しているとかたくなってしまうから、骨修復できないときなどでなければ放置で回復まつ
・スワローテールサイン
 脊柱管狭窄でもともと関節が狭いタイプだと、ハの字が平行に

・脳外科のope前
 意識レベル、握力、長谷川式、が最低限
・硬膜下血腫
 かたさを持った麻痺、弛緩がない、が特徴的。錐体外路成分があるからか?
・硬膜下血腫ope後頭痛
 たいてい、頭蓋内に残ったAirがあったまって膨れて、が原因のことが多い。特に、吐くほどだったら可能性高い。ソセゴンiv後の頭痛の可能性もある。反対側が急に膨れる可能性もある。いずれにせよ、空気が入らないように徹底的に工夫する、という考え方もある

2007年03月05日

3/5(月)

◆今日の気持ち
(脳外科 2週目)

●目指す医師像
まずは、医者

●今の目標
・脳外科を味わいきる

●今日の新患・診断
・低体温
・肋骨骨折
・CPK6000
・巨赤芽球性貧血

●今日の病院滞在時間
8時〜18時

●今日行ったこと・見たこと・知ったこと

・低体温 → 循環↓ → 臓器不全やK上昇など…
・硬膜下血腫。
 カプセルができて血管がいっている。だからドレナージ後カプセルの内外膜がとじてくっつかないと、治らない。だから圧力必要。それで、高齢者はなかなか…
・ICUの患者は、診断がつくまでまつ、というリズムではだめ
・脳外科でアミラーゼを頻回に検査する理由。
 エリルなど、膵炎がおきやすい薬を使うが、患者が痛みをうったえられないから診断が遅くなってしまうことがある…
・脳出血手術後、骨を戻さないとドレナージしすぎたり…。あと戻しておくと形成しやすい
・水頭症。
 下角から腫れてくる。第三脳室が四角く腫れてきたら髄液循環の悪さを考える。そのあと前角が丸くなってくる
・胃全摘。B12を詳しく考えなければいけないのは1〜2割か?

2007年03月04日

3/4(日) セミナー参加

「関節炎」セミナー参加
へろへろになるまで勉強した…

2007年03月03日

3/3(土) セミナー参加

学会参加。10分講演の機会をもらう

2007年03月02日

3/2(金) セミナー参加

◆今日の気持ち
(脳外科 1週目)
・最近気がつくと呼吸がとまっている。意識しないと十分量呼吸できない。気合が入りすぎか?
・opeは解剖・病理を自分の眼で確かめられるところがいいな。内科の、確かめられない不確実さ・不安さもそれはそれでおもしろいけれど。
・視診て重要。先入観を持つべし。

●目指す医師像
まずは、医者

●今の目標
・脳外科を味わいきる

●今日の新患・診断
・SAHクリッピング後視力↓。何??

●今日の病院滞在時間
7時〜17時半

●今日行ったこと・見たこと・知ったこと
・クリッピング後脳血管angio
・小児上腕骨内果骨折整復ope

・肩関節セミナー
・院内感染セミナー

・脳外科回診でチェックすべきこと。
 意識レベル(GCS)。麻痺。脳神経。循環・呼吸。より自然な状態にもっていけるように…
・脳死判定基準。深昏睡、自発呼吸なし、低体温・低血圧・低年齢・薬物の除外。
・脳幹反射。
 前庭動眼反射、角膜反射、対光反射など
・Angio。鼠径ヘルニアに注意。クリップは骨条件で…
・骨成長停止。平均は男子なら17〜18歳くらい、女子なら15〜16くらい。その前の骨折は注意。
・頚椎。ヘルニアなら神経根で片側の障害、脊髄症なら両側の障害。ほとんどは後者だが、前者の可能性も頭にとめておかないといけない
・Spurling test。危険だからやらないほうがいい。確かめたかったら、「天井見て」といってさらに自力で斜めに動かさせ、確かめればいい。さらに反対側の肩を押し下げると感度が上がる

・肩関節可動域、不安感テスト
・肩筋力test
・インピンジメント症候群、肩板断裂、肩関節脱臼

2007年03月01日

3/1(木)

◆今日の気持ち
(脳外科 1日目)
・春の脳外科は余裕あるので整形のopeに入ってみた。手術が好きになってきた気がする。しばらく手術室に籠ってみるか。
・プロフェッショナル、を見ていたい気持ちが強まっている
・でもopeに入るとくたくたになるな…

●目指す医師像
まずは、医者

●今の目標
・脳外科を味わいきる
・脳の画像と甲状腺と中医学の勉強をしたい…、が、しばらくは膠原病の勉強に専念

●今日の新患・診断

●今日の病院滞在時間
8時〜19時

●今日行ったこと・見たこと・知ったこと
・距踵関節固定術
・NST回診

・下腿の脂肪化した骨髄
・等比重での麻酔。効きがよすぎたらすぐには体を動かさない。